アオシマ1/12
HONDA DREAM 50 HRC

 ホイールの張り替えに際して、TY125製作以後メッキは全て落としてから作業をする様になってきました。
 
 DREAM 50 の場合でも同様で、ハブの裏表のモールドをそぎ落とし、ハブのスポークがはまるリップ部分を外に向かって薄くなるように斜めに削り、組み付けた時のスポークの浮きを防ぐための整形をします。
 
 この辺の作り方は縮尺の大小に関係なくすることにしています。

 下の細い物は、スポークに使う0.3oステンバネ線にニップルとなる0.56oの被服線の中身を抜いて3oくらいに切り置いた物を通して準備しているところです。
 

 アオシマのDREAM 50 のキットは3種類出ています、その内のこのキットはHRC仕様のレーシングタイプのパッケージングですが、嬉しいと言って良いのかどうかは別として、ノーマルキットにレーシング用の部品を追加した形でデカール以外はそっくりノーマルにも組み立てられる様です。

 フェールタンク、F・Rフェンダー、チェーン、シリンダーヘッド、マフラー、ハンドル回り、保安部品等の部品はそれぞれ2種類の部品が入っているなど、組み立て説明図に不要部品に影を付けて指示してあります。

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製作奮闘記

 リムの内径36o、スポークが
立て込んでいるので慎重に合わせ部分の修正をしましたが、このくらいで十分でしょう。

 右の写真は塗装の前ですが張り替え前の後輪と比べてみました。

 キットのままの状態がいかに太いかお分かりでしょう。

 ホイール塗装に時間が掛かっている内にエンジンにも加工の手を加えています。

 このHRCバージョンにはノーマルのデュアルエキゾーストヘッドをシングルに変える為のパーツが入っています、グレーの部分になります。

 ご覧の様にシリンダーフィンが分厚く、ツインカム50エンジンの繊細さがスポイルされていますので、いつもの様にフィンを一枚一枚薄く削って行きます。

 取りあえずヘッド左側を仕上げてみましたが右側やシリンダー部分と比べて半分以下、薄さは約0.2oくらいになります。

 コレをやらないと塗料が乗る分フィンとフィンの間隔が詰まって来てしまいボテッとした仕上がりになってしまいます。

 シリンダーをプラ板等で積層して作る腕を持たないのと、この方が時間は多少掛かりますが楽に仕上げる事が出来ます。

 使う道具はXS-1等のフィン削りに使用した物のバリエーションで刃の薄さを0.3oまで砥石で研いだ刃先を使用しています。


 下の写真は全部のフィンを薄くした図、少しささくれが残っていますが綺麗に処理をしてから塗装に入ります。

04年7月19〜11月4日

 塗装してみました。

 クランクケースとシリンダー部分はシルバーのトーンを変えてあります。

 大分感じが良くなりましたがもう少し色を重ねてみようと思っています。

 クラッチ側ケースを塗装する前にクラッチ・レリーズレバーとワイヤーホルダーを元のモールドを削り落として新たに作り直しました。

 材料は0.2oアルミ板、0.3o厚プラ板の積層、0.5oピアノ線を使いました。

 だんだんとそれらしくなって来ました。

 実写のエンジンは各部分に塗装が施されて綺麗なエンジンなのでしょうが、ココでは私のイメージで昔のCR110風にエンジン両サイドのカバーを除きアルミ鋳造の地肌の感じを目指し、多少のウェザリングとメタルシルバーでドライブラシをしてコントラストを付けてみました。

 「ミッキーマウス」はクレオスのメタルカラー、アルミシルバーを使いました。
 キットのメッキ状態よりも丁寧にバフ掛けした様な質感で、とても良くなったと思います。

  いつもの事で話があっちこっちに飛びますので m(__)m 。

ディスク・ローターの部品は厚みが1o程も有って見るからに厚すぎます。

 そこで円盤の裏側をひたすら削り厚さを0.4oまでしましたが、これ以上はペラペラで割れる危険性が高いので止めました。

 光の反射の加減で少し分かりづらいですが、ローターの表面をメタルカラーのクローム(磨いて光らせる塗料)で仕上げています。

 ホイール関連ということでフロントフェンダーに着目しましたが右側のステーがプラの充填不足のためか途中で途切れてしまっています。

 ノーマルの部品(メッキ仕上げ)も入っているのですが、ブラケット部分の造形が違うのとメッキ剥がしの手間を惜しんでこのまま行きます。

 その他中央のブラケットもフェンダーとの接合部分のモールドが甘いとか(下の左側部品は少し削り込んで修正しています。)、よく見ると全体的にダルい感じがします。

 どうせ貼り合わせて修正するのですからステーを含めて弄ってみましょう。

 ノーマル部品とHRC部品の違いでしょうか、ステーとフェンダーの取り付き部分にフェンダーの内側か外側かの違いが有る様ですが、ここでは外付けで作ります(モールドは内側)。

 ステーを切り捨て、センターの裏側に深さ0.5o、幅1oの溝を掘りました。

 ステーを0.8oアルミパイプで作ります。
 中央部を平らに潰し、彫った溝に嵌る様に整形します。
 先端を同じように潰し、フェンダーに沿って回り込む様に湾曲させます。
 止めビスのための0.5oの穴をピンバイスで空けておきます。

 左下は仮組した表面の状態、右下は同じく裏側の状態です。

 この後、左半分に同じ加工をしてステーを接着せずにフェンダーのみを完成させ最後にステーを左右の捻れが無い様に取り付けます。

 左右フェンダー部品を接着してステーを仮組してみました。

 フェンダー部品のモールドは結構波や乱れなどが有って、綺麗なアーチラインを出すのには慎重にモールドの彫りお越しなどをしなければなりませんでした。

 また、1o近い厚さがあるフェンダーを、薄さを表現するために裏側から合わせノッチも共に端に向かって薄くなる様に緩やかな斜めで削りました。

 ステーは右を最初に位置決めをしてピンで仮止めをしてから左のステーを平行になる様に調節しながら位置決めをします。

 最終的に左写真の状態で狂いが無い事を確認して次に塗装に入ります。

 塗装の合間にエンジンのディティールを少し追加修正しました。

 前はエンジン左側のカムチェーンが通るトンネル部分付近のフィンが不足していましたので彫り込んで修正。

 背面はチェーンテンショナー部分がシリンダー中央部までモールドが延びていたのを菱形に修正、フィンを彫り込んで浮き立たせました。

 後でテンショナーのねじ部分はプラ板にて追加します。

 ヘッドのフィンの縦に走る2本のリブは0.5oピンバイスに依って横方向から穴空けし浮き彫りにしてあります。

 そろそろフロント廻りの組み立てをと思い、組み立てたフェンダーと共にシートエンドカウルと左右に分割されているフェールタンクの塗装に入りました。

 シルバーの乗りを良くするため予め下地塗装をしました。

 フェンダーは下地塗装後にステーを取り付け、0.5o虫ピンの切り端を通り抜けない様にヤスリを掛けをして多少のバリを付けた物をリベットとして通し、瞬着で裏側から接着してあります。

 色目はクレオスのシルバーGに若干のスモーククリアーを混ぜ、トーンを少しだけ落としてあり、その上からクリアーを3回ほど吹いた状態です。

 この後タンクマークのデカールを左右に貼ってもう一度クリアー掛けをします。
 
 既にこの時点で結構滑らかで艶が出ています。

 塗装の合間にリヤサスのスプリングを作っています。

モールドの各寸法を最初にメモっておき、モールドにあるスプリングの太さやシリンダーの太さも調べておきます。

 
@ まず手持ちの0.45oの園芸用ステン針金を2.5oピンバイスに巻き付けます。   A 適当な長さにカットしてピンバイスから抜かないでスプリングの端面にヤスリを掛け、平坦にします。   B カッターを使って隙間をコジリ、回しながら間隔を調整していきます。   C もう片方の端面にヤスリを掛け座りを良くして2本共全く同じに作って直立させてみました、この時点で曲がりが有ればピンバイスに嵌め込んで部分修正をして出来上がりです。。

@

A

B

C

 塗装前のリヤショックの構成部品を並べてみました、一番上は仮組した状態です。

 メッキはキッチンハイターに漬けて落とし、メッキ下地はクレオスの薄め液に漬けて落としました。

 元のモールドを切り離し上下に分割、スプリング部分をカットしてショック部分に残るスプリングのモールドを削りアッパーブラケットとショック部分を整形。

 適当な太さのシャフト用金属棒が無いためゼムクリップの0.8oφを見つけ代用しました。

 穴の空いた白く丸いプレートはスプリングの偏りを防ぐスペーサーで、2oφプラ棒を薄くスライスしたもので作り、アッパーブラケットに接着してから組み付けます。

 塗装してリヤショックが完成しました。

 使用した塗料はクレオス・メタルカラーのクロームシルバーです。

 この部品はメッキ仕上げではなく、アルミ・バフ掛けと言うことで表現してみました。

 フェールタンクにウィングマークのデカールを貼りクリアーコートして磨きの段階にはいりました。

 タンクバンドの部品に省略されているフレームに止めるフックを作っているところです。

 バンド部品の先端に0.8oφのアルミパイプを埋め込みますが、パイプの穴が塞がらない程度に浮かせた位置で瞬着で固定します。
 タンクのエッジと隙間が空かないように微妙にエッジの方を削りながら合わせます。
 それが済んだら艶消しブラックで塗装します。

 フックに使った針金はステン0.3oの針金です。
 
 バンド部品だけをフレームに当てた状態でフレームの形を決めます。
 
こんな場合、バネ線を使うより扱いやすいナマ線の方が加工しやすいし触る場所でもないのでそうしました。

 フレーム側の止め部分はどうせ見えなくなってしまうので適当に、バンド側の軸部分にクリアー塗料を少量しみこませて動かない様にすれば良い事で・・・って手抜きだろう。

 早速フェールタンクを左右貼り付けタンクキャップを接着して出来上がりっと思ったけど、フック部分のタンクエッジの合わせ部に少し隙間が出来ているので後ほど修正しましょう。

 ついでにシートとシートエンドも仕上げてしまいました。

 元々は一体モールドの部品ですが、シートエンド部分を切り離し更に切り離した部分をプラ板を貼り付け1o延長し、シート側の内側を斜めに削り込み、それに合わせて延長部分を斜めに削り、丁度シートがシートエンドに被る様にして再接着しました。

 シート地を止めているリベットのモールドは削り落とし、虫ピンを利用して再現しました。

 虫ピンの頭が半分埋まるように座グリをして裏から瞬着で付けてあります。

 タンクとシートを並べて見ました。

 だいたい宜しいんではないでしょうか。

【Carburetorを作る】

 Honda Dream 50 HRCのキットの中にはノーマル部品も多数混在しています。

 その一つがキャブレターですが、下のメッキ部品大きさも作りも全然違い、レース用部品の持つ迫力を感じられます。

 ファンネル、本体、アクセルコントロールケーブルのキャブ側プーリーとケーブル止めが同一モールドになっている部品の合計3点です。

 エンジン関係は他に目を遮る物が無いため、丸見えになっていますから、この部分も少しだけ手を入れる事にしましょう。

 ファンネルは塞がっている穴を0.5oずつピンバイスの径を太くしながら2.0ミリまで開けて行き、後はクラフトカッターで手作業でラッパ状に削り込みました。

 キャブ側にも合わせピンを切り飛ばして同じ径の穴開けをして段差が無い様にします。

 アクセルワイヤーが嵌るプーリー部分に細い溝を掘り、ワイヤー止めのモールドの2本のケーブル取り出し用のピンを切り飛ばし、代わりに0.5oの穴を開け、横方向に切りかけを切ってワイヤーを止め易くしておきます。

 アクセルワイヤーにはモデラーズの0.45o被服線を用い、途中にナイフを入れ中身を引き出しておきます。

 それぞれの部品を塗装、組み立てをしてレーシングキャブの完成です。

 追加工作として、シリンダー側のフランジボルトを伸ばしランナーで頭の部分を作りました。

 この工作では2本のケーブルで引きと戻しを役割分担させていますが、シングルワイヤーでプーリーにリターンスプリングを設けているタイプも有るようですが、今回の場合はキットのモールドを尊重してこの様な工作をしてみました。

 出来上がったキャブと残っていた数個の小さな部品を取り付け、左側のケースカバーを除いたエンジン単体を完成させました。

 キャブのスロットルケーブルはグリップまでの長さでは無く、フェールタンクが被さり見えなくなるフレームの部分までで、フレームに固定してしまいます。

 ハイテンションコードとクラッチケーブルはフレームにエンジンを載せた後の最後の方で引く予定です。

 エンジンが完成したところでフレームに搭載して、ついでにタンク、シートを載せタイヤも並べ完成イメージを見ています。
 タンクの裏側でブッタ切ったスロットルワイヤーも上手く隠れました。

 フレームの色はレーサーのスパルタンさを強調したくてブラック塗装としました、レッドに塗る例が多いと思うのでここでは違う色で行きましょうか。

 足回りを早く仕上げないと・・・。

【足周りを作る】

 スウィングアームの工作に入りました。

 結構大きなヒケが有ったり、つなぎ目に段差が有ったので修正してあります。
 修正には以前買ってあったアルテコ瞬着パテを使いましたが、これを使うのは全くの初めてで、説明書を読んでもあまり良く理解出来ないので兎に角使ってみようとブッツケ本番で着けてみました。
 柔軟剤を数滴混ぜたのでなかなか硬化せず、「瞬間」の文字が吹っ飛んでしまい結局一晩置いてしまいました、お陰で切削性は良く作業は大変楽でした。
 このアイテムも少し使い込んで慣れてしまった方が、今後の為にもなりますからね。

 スウィングアーム右側にはリヤブレーキキャリパーにつながるブレーキホースが通り、そのクランプのモールドを切り落とし、代わりにアルミ板から切り出した物に付け替えました、裏側は瞬着で盛る様に補強して工作の途中での剥がれを防いでいます。
 

 リヤブレーキキャリパーのエアー抜き部分のモールドを修正し、キャリパー裏側のモールドをプラ板で追加、ついでにパッドを再現してみました。

 後輪とチェーンを組み付け、この部分は完成しました。

 パッドが付いている様に見えればおなぐさみ、裏側の様子・・・如何でしょうか。

 シャフトの頭の十字は頂けませんので後でどうにかしましょう。

 フロントブレーキも同様に裏側の造形を作り、パッドも再現しました。
 ホイールシャフトの頭はヤスリで6角に削り、最後に瞬着を盛って十字の溝を埋めて塗装してしまいます。

 リヤブレーキのパイピングには0.3oのピアノ線でそれぞれの部分に足を作っておきました。
 ホースに使用するものはモデラーズのプラグコードの中身を抜いた物を使います。

 ブレーキパイプの配管が終わり、スイングアームに付属する部品を組み付けたところです。

 リヤのスプロケットも歯先をほんの少し斜めに薄く削り、擦れて光っている様な塗装をしています。

 チェーンカバーは肉厚が有ったので作り替えようかと思ったんですが、裏側から薄く削ることで殆ど目立たなくなりました。

 気に入らない部品として挙げるならその一つにマフラーが有ります。

 下のメッキ部品はノーマル仕様で上がHRC仕様となっていますが、HRC仕様のエキゾーストパイプ部分の角々とした曲線にどうしても違和感を覚えシックリ行きません。

 ノーマルのカーブならば良いのですが、そのまま使うとマフラーエンドの跳ね上げ角度が大人しすぎる感じで、これもスッキリしません。

 最近HRCからDream 50 TTが発売され、写真を見た感じではエキパイ部分は緩やかなカーブでマフラーに続いているので参考にしたいのですが、3次元カーブを果たして作れるかどうか・・・、 エキパイの太さを測って見たら2.0oなので、プラ棒で挑戦です。

 2oのプラ棒を手だけでイメージしたカーブに曲げるには無理が有るとして、ならば何か治具を作らなければいけないと思い、今まで何かと利用価値が高い蒲鉾の板を使って治具を作りました。

 元の部品から寸法を拾って、それを元にイメージ通りのカーブを板に鉛筆書きをしてカッターで削り、型を作りました。

 プラ棒を治具に当て強引に曲げ、少し馴染ませます。

 両端を押さえたままヘアドライヤーでアッチッチになっても我慢して押さえます。(火傷をしないようにね)

 それでも少し広がってしまいますから、今度はライターで火炙りの刑。
 後は手で少しの広がりを修正して型にピッタリと添う事が出来ました。

 平面だけの曲がりではエンジンに付ける事が出来ないので、元部品の曲がりを参考にエキパイの上部を曲げます。

 マフラーとのつながり部分のカーブと長さに注意を払いながら作ったエキパイをカット、
続いて元キットのエキパイをカット。

 う〜ん、やっぱりこうでなくちゃな〜♪。

 マフラーとエキパイの繋ぎは金属の足を付けて接着します。 

 シリンダーヘッドのエキゾースト取り付け部分で、少しだけエキゾーストパイプの長さを詰めて調整して出来上がりました。

 少し躊躇しましたが作り直して大正解でした。
 取り付け画像はイメージしたカーブその物で実物の写真と見比べても大した差は無い様だし、メガホンのテールがやや上向きになって、リヤホイールシャフトの頭がメガホンで隠れているし、(ノーマルマフラーの場合は頭が全部見えている)このまま完成としましょう。

 ここで使った木型は、後でノーマル仕様を作る時カスタマイズするのに役立たせましょう。

 此処まで来ると残りの部品も僅かになってきて、いよいよファイナルが近づいて来ました、次回かその次の更新で完成させるつもりです。

 次の工作に入る前に、キットのレーシングスタンドは引っかかりが今ひとつ上手く行かず、直ぐに外れ倒れてしまいます。

 そこで地震対策も兼ねて真鍮棒で作りました。

 材料は1o角の真鍮棒で高さ50oに設定し半田付けして作りました、シートレール後端に丁度良い引っかかりが有るので上手い具合に乗せられ、安定して立てていられます。

 スタンドが無いといちいち寝かしたり斜めに何かに立てかけたりで傷や歪みの原因にもなりかけないのでこの様なスタンドはレーサーを作る場合には不可欠なんですね。

 ダイナモカバー側には電気配線を追加工作し、フェールコックを燃料タンクの指示された接着場所では位置が違うので正規の位置にするためフレームに直付けしました。
 燃料タンクを取り付けると分からなくなります。

 泥よけに当たるプレートは部品の板厚が厚いので0.2oプラ板で作り替え装着しました。

 ミッションのシフトロッドは0.4oピアノ線に置き換えました。

 結構気を使うのがハンドル周りのケーブルの取り回しで、妙に窮屈にしても、また間延びしてもいけないバランスの様なものが有るといつも思っています。 

 タコメーターにはデカールの上に被せるメーターガラスは無いので、デカールを貼りソフターで馴染ませてからエナメルクリアーを溢れんばかりに盛ってガラス代わりにします。

 クリアーは乾燥すると引いてきますので、何度か同じように盛って仕上げます。
 結構透明度抜群でガラス部品を被せるよりも良いかも知れません。

 各ケーブル類の配線が終わり、トップブリッジ中央のステムボルトをプラ板で作ってネジの頭を隠し、フェールタンクとシートを取り付けて完成です。

完成

 最初に、アオシマのキットを良く知らないと言うこともあって、あまり期待を掛けないで作り始めましたが、暫くして、こいつはイケルかもしれないと思い始めました。

 モールドもハッキリしていて少し手を加えればより鮮明なモールドに仕上げることが容易で、合いの面での狂いはほとんど無く、誰にでも綺麗に作れるキットだと思います。

 ただ、私の場合はグンゼのメタルキット-CR110のイメージを追いかけて作ったつもりでしたが、結果として重さを意識しなければこのDREAM 50 HRCの方が遙かにリアルに作れた気がします。

 とは言え20年近く前に作ったCR110と比べるには技量の差は歴然としていてCR110が可哀想ですが。

 実車もそうですがCR110と比べると車体重量の差も有りますが
少し骨太な感じがします。

 タイヤサイズもやや太くフレームも太めで、対して大人一人で持ち上げる事が出来たCR110はあらゆる贅肉をそぎ落とした純のレーサーで、その甲高い排気音と共に今でも魅力は尽きません。

 CR110に対する憧れをDREAM 50 HRCにダブらせながら楽しく作れた1台でした。


こちらは大画面でご覧頂けます。

キット以外に使用した物

● 0.3o、0.4o0.5oステンバネ線  ● 0.3o、0.45oステン針金  ● 0.8oニューム管  ● 0.2oアルミ板  ● 0.2o、0.3oプラ板  

● 0.46o、0.56o被服線  ● 0.8oゼムクリップ  ● 2oプラ丸棒  ● 0.5o虫ピン  ● 透明ビニールパイプ